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デリヘル化したJKビジネスの現状

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規制を控え派遣型へと移行する店が増えた。そして、かねてより上がっていたJKビジネスの全面規制が2015年7月、愛知県で施行された。

その流れは今も全国に飛び火しつつある。東京も現状よりも規制が強化される見込みだ。

2020年のオリンピックの開催もあり、この強化がどこまでされるかまた、JKビジネスの運営方法の模索がオーナーたちを含めJKビジネスに携わっている者達にとって焦点となった。

そこで飽和状態にある既存の店舗型JKリフレや見学店が差別化の為に進めているのが“デリヘル化”だ。

派遣型の風俗よろしく無店舗型性風俗特殊営業の届け出をし、正々堂々とJKビジネスでの荒稼ぎを目論む。どこも当局による規制を逃れようと躍起になている。

「かつてはもう5.6年前のオープン当初からデリヘルの届出をしていた東京・新宿の『S』くらいだった。数年前はほとんど見られなかったこの動きも、ここにきて『J』や『K』などといった有名店が既存の店舗型と派遣型の二毛作を始めたことで、加速した。ただどこも、できれば店舗型を残したいとも思っている。店舗があれば女の子の待機所と併用して運営できるし、女の子集めのランドマークとしても活用できる。だからみんな店舗型は手放したくないのが、本音」(某JKリフレオーナー)

少女をラブホテルにデリバリ―する派遣型。

もちろん本質は何も変わっていない。

潜入した東京・新宿の派遣型メイドリフレ『S』は、60分1万円で少女を自宅やラブホテルに派遣する。

調べると、池袋や秋葉原でグループ展開するJKリフレ『S』や、マジックミラー無しに「個室でマンツーマン見学」を謳う『C』等、同様の店は枚挙に暇がない。常連客も「店員の目が届かないため大胆になれる」と人気を得ている店も少なくはない。

歌舞伎町のラブホテルと言う怪しげな密室で行われるのは、男性客がパンツ1枚になった状態でのオイルマッサージだ。もちろんオプションで長時間ハグや添い寝の密着系のプレイがあるのは言うまでもない。

さらに店舗型では自主規制する店もすくなくないコスチューム・オプションのマイクロビキニで好事家を釣る店も見受けられた。働く女の子が基本、18歳以上な上、デリヘルの届け出済の為、「何をやっても許される」と言うわけだ。

「気持ちいいですか~♡」

18歳、中退しているが高校3年生(当時)の年代だと言うホノカ(仮名)は、学生時代の制服姿で仰向けで寝ている私の乳首辺りを念入りにマッサージする。やがて馬乗りになり体を密着させ、囁いた。

「裏オプもできますよ。手なら1万円、最後まで(本番)なら3万円です」

ホノカは色目を使って売春交渉してきた。

聞けばこうして援助交際を繰り返し月に50万円も荒稼ぎしているそうだ。

働く少女らのブログには「学校帰りに自前の制服で行きます」等、アンダー(18歳以下の現役女子高生)を匂わせる記述もみられた。事情通によれば、こうした派遣型リフレには多数、アンダーが潜り込んでいると言う。

「もちろんデリバリー型のJKリフレにも注視しているが・・・。派遣型になると捜査に時間がかかるため、摘発が難しい」捜査関係者は巧妙化するJKビジネス店に地団太を踏む。

一方、性風俗店がJKビジネスに寄せた“似非JKリフレ”も急増。

既存のデリヘルがJKリフレや見学店に寄せた“似非リフレ”も増加するなど業界は、まさに玉石混淆の有様だ。

潜入した都内ので営業する人気似非JKデリヘル『A』はれっきとした性風俗店だが、一目にはそれと分からない。現役JKの在籍を匂わせ、手コキを性交渉の代名詞である裏オプとして有料オプションに組み込み付加価値を見い出し、客を煽る。

自称18歳の嬢に「本番」の有無を問うと、「基本的には・・・」と微妙な返答だった。

しかし裏オプした好事家たちが手コキで満足するハズはなし。常連客によれば「高確率で本番行為にありつける店もある」と言う。

 こうしてJKビジネス店の現状を見ると、もはや性風俗店との垣根は皆無に等しいことがわかる。

現状は愛知県の条例施行前の「アンダーでヌキが無ければ何をやってもOK」と言うカオスな状態を派遣型に移行させただけ。それに既存のデリヘルが便乗することで性的サービスが常態化したのだ。

「現状、派遣型は裏オプ(ヌキ有り)が前提条件になっている。立ち入り検査やガサ入れが入った場合、いくらオーバーしかいないからと言っても風営法の無許可営業で摘発されてしまう。だからデリヘルの届出を出して安心感を買っている。それでリフレや見学店を派遣に切り替えたらフツーに儲かる、と」都内でデリバリー型のリフレと見学店を営む現役オーナーに内情を聞いた。派遣のJKリフレは表向きヌキがない。

だから女の子が入店する敷居がデリヘルより低い。
それによりレベルの高い子が集まると言う。

風が吹けば桶屋が儲かるではないが、良い女の子が集まれば客も集まる。
すると女の子もデリヘルより稼げるため、そうした相乗効果がデリヘル化を押し進めている。

「客単価は店舗型より大きく60分1万円前後が相場。ウチのような繁盛店になると、平日で30~40万円、休日ともなれば日に60~70万円の売り上げがある。月に1千万円以上の売り上げがあるわけで、ウチは6割が女子給等の経費だが、上手くやれば店舗型より儲かる。

またデリヘルで風俗嬢との本番は1万~1.5万円が相場。それが派遣JK店になると、何故か2万~3万円へと跳ね上がる。客はそもそもヌキが無い、風俗嬢じゃない子達がフェラや本番をさせてくれることに付加価値を見出しているんだと思う」

先の捜査関係者が吐露するように、派遣型への移行は実態がつかみづらく、摘発逃れの側面もある。

本物のJKビジネスが絶滅の域に達している裏で起こったこうしたカオスな状況は今、始まったばかりだ。


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